2009年10月26日
ホームステイ先での旅行
航空会社にお勤めの友人は家族も海外旅行の恩恵にあずかれるという。それはアメリカでも同様だった。
前にも書いたが私のホームステイ先のご主人はアメリカの航空会社のキャプテンパイロットだった。私は血を分けた家族ではなかったが、一緒に住んでいてよく航空券を手配してくれた。でも彼の奥様は大の飛行機嫌いだったから家族としての恩恵は使えなかった。それで私に手配してくれたのかも。住まいはミネアポリスだった。
ある時、ホリデイにマイアミへ行ってらっしゃい、と言って、送り出してくれた。新しい白いパンツスーツも買ってくれてミネアポリスの空港まで送ってくれた。飛行機は同僚のラルフの操縦だから安心して行ってらっしゃい、と言われた。滞在先のホテルもフライトクルーが泊まるホテルを確保してくれた。
喜び勇んで飛行機に乗った。そのフライトはシカゴ経由だった。ところがである。シカゴで大勢の乗客があり、航空会社の家族はこういう時は降ろされてしまうのだ。とにかく乗客最優先、家族は空席がある時のみということをこの時知った。あいにくこのフライトは夜でその日の最終便だったのだ。ラルフは翌日の飛行機で来るように、と言って飛び立ってしまった。幸いシカゴに知り合いがいて、電話し急きょ、一泊させてもらった。当時は私は若くて気遣いもできず、手土産ももたずに泊まり、失礼なことをしたものだ。
かくして翌日ようやくマイアミへ到着できた。マイアミでの数日間はとにかくモテた。知り合いなどいなかったがビーチで知り合った女の子や男との子と夜のマイアミへ繰り出し、毎日遊び、青春を謳歌した。
また、ある時はサンフランシスコへも行かせてもらった。家族がフライトに乗る時はファーストクラスだ。服を新調してくれて乗ったが、どう見ても私はファーストクラスに乗る富豪の令嬢には見えない。そこでフライトアテンダントのお姉さんたちがまず私に言うのが「どこのベースで飛んでいるの?」だった。そうだ、私も仲間と思われたのだ。ところが私は航空会社で働く身ではないから、「いいえ、違います」と言った途端、直立不動で「失礼しました!」と最敬礼されるのだからおかしい。
いい思い出をたくさんくださったホームステイの家族だった。
前にも書いたが私のホームステイ先のご主人はアメリカの航空会社のキャプテンパイロットだった。私は血を分けた家族ではなかったが、一緒に住んでいてよく航空券を手配してくれた。でも彼の奥様は大の飛行機嫌いだったから家族としての恩恵は使えなかった。それで私に手配してくれたのかも。住まいはミネアポリスだった。
ある時、ホリデイにマイアミへ行ってらっしゃい、と言って、送り出してくれた。新しい白いパンツスーツも買ってくれてミネアポリスの空港まで送ってくれた。飛行機は同僚のラルフの操縦だから安心して行ってらっしゃい、と言われた。滞在先のホテルもフライトクルーが泊まるホテルを確保してくれた。
喜び勇んで飛行機に乗った。そのフライトはシカゴ経由だった。ところがである。シカゴで大勢の乗客があり、航空会社の家族はこういう時は降ろされてしまうのだ。とにかく乗客最優先、家族は空席がある時のみということをこの時知った。あいにくこのフライトは夜でその日の最終便だったのだ。ラルフは翌日の飛行機で来るように、と言って飛び立ってしまった。幸いシカゴに知り合いがいて、電話し急きょ、一泊させてもらった。当時は私は若くて気遣いもできず、手土産ももたずに泊まり、失礼なことをしたものだ。
かくして翌日ようやくマイアミへ到着できた。マイアミでの数日間はとにかくモテた。知り合いなどいなかったがビーチで知り合った女の子や男との子と夜のマイアミへ繰り出し、毎日遊び、青春を謳歌した。
また、ある時はサンフランシスコへも行かせてもらった。家族がフライトに乗る時はファーストクラスだ。服を新調してくれて乗ったが、どう見ても私はファーストクラスに乗る富豪の令嬢には見えない。そこでフライトアテンダントのお姉さんたちがまず私に言うのが「どこのベースで飛んでいるの?」だった。そうだ、私も仲間と思われたのだ。ところが私は航空会社で働く身ではないから、「いいえ、違います」と言った途端、直立不動で「失礼しました!」と最敬礼されるのだからおかしい。
いい思い出をたくさんくださったホームステイの家族だった。