2009年06月

植草元教授に実刑判決

植草元教授に実刑判決が出た。2006年9月の京急電車内での痴漢行為があったという。どうしてこの時期に?もうすぐ総選挙の前に収監させようというのはやはり自民党にとって彼が発言し続ける内容に危機感をもっているからかとも言われている。警察、検察、司法も権力には屈する組織では、と考えてしまう。

それに実刑判決とは重いのではとも思う。きょうの産経朝刊にやはり電車内痴漢を働いた59歳の男性には懲役2年、執行猶予3年の判決が出ている。植草氏には執行猶予もつかない。

植草氏は小泉元総理と竹中元蔵相の郵政民営化や政策に対して一貫して意義を唱えてきた。かんぽの宿についてもりそな銀行疑惑についても一貫して追求してきている。植草氏のブログでも痴漢行為についてはきっぱりと否定している。2回もはめられたということではないのか。

私は2回目の事件後、別件用事で東京地裁に行くとたまたま植草氏の裁判があると知り、傍聴券の抽選の行列に並んだ。なんと40倍の難関で傍聴券を当ててしまった。それで法廷で電車内で目撃したという男性の証言を聞くことになった。上下黒い皮の服を着ていて、頭は坊主、30歳前後と若いが発言内容を聞いてみると実際見たわけではない、ということがわかった。それに素人目で見てもこの男性、どうも胡散臭いと感じた。植草さん、これは有利ね、と思ったものだ。それ以来、ネットでいろいろなブログを検索してみると、やはり植草氏支持が最近とみに多くなってきていると思う。

私はある裁判支援をしていて弁護士事務所で打ち合わせが終わり、帰るところ事務所入り口で植草氏にばったり出くわしたことがある。一瞬あっ、植草さん!と思ったが、目を伏せてらして避けているご様子だったのでなにも言わずに事務所を出てしまったが、後になって、一言、信じてますよ、がんばってください!と励ましの言葉をかければよかったと後悔した。

真実はひとつ、いつかきっと彼の主張が世に受け入れられる時が来るのではないか、と思う。それにしてもお子さんや奥様の苦しみを思うとほんとうにお気の毒だ。ご家族には罪はない。しかし、ほんとうにやってもいないことをこのようなでっちあげで人ひとりを葬り去るということができる社会とは恐ろしいと思う。この事件について関わった人はひとりふたりではないだろう。そのうちのひとりでも「頼まれました」と言い出す良心ある人はいないのだろうか。
この事件についてはずっと追って行きたいと思う。

クロアチアの友人

昨年クロアチアの友人夫婦が我が家に泊まり、京都・奈良・広島を一緒に旅行した。

このご夫婦の奥さまのお父様と私の今は亡き友人が横浜で知り合い、長年文通していて彼女がクロアチアの元の国、ユーゴスラビアへ彼に会いに行くというので私も同行したのが始まりだった。ユーゴスラビアへは戦争前に二度行ったことになる。お父様が亡くなり、娘さんと手紙のやりとりをしていたが戦争勃発、行方がわからなくなった。数年前、彼女は実家の机の引き出しから私の手紙を発見し、私の住所へクリスマスカードを送ってきて手紙のやりとりが始まった。彼女の再婚相手であるご主人が韓国釜山の船会社に赴任し、2年間過ごした間、私が釜山の彼らのお宅を訪れ、翌年4月にクロアチアへ帰国する前に日本を訪れた。

彼女は離婚してふたりのお嬢さんを働きながら育て、経済的にも大変苦労したが、奥様をガンで亡くされたご主人と巡り合い、ラブラブ熟年再婚をしたわけだ。釜山に5日間滞在したが、彼女の地中海料理はとてもおいしくて韓国にいるのに韓国料理は食べず、毎日彼女のすばらしい料理を堪能した。

そんなふたりが我が家に泊まることになり、てんやわんやの準備だった。まずお掃除会社に依頼して築13年の我が家の窓や網戸、洗面所など素人にはきれいにできない部分を掃除してもらった。畳も替えた。旅行は満足のいくすばらしい旅で喜んでもらえた。特に彼女は父親の愛した日本をこの目で初めて見ることができて感無量だった。

彼らからいつクロアチアへ来るのだ?とメールや手紙で来る。クロアチアになってから日本人観光客も増えているという。ぜひ三度目の訪問をしたいものだ思う。

犬の散歩とゴミ拾い

我が家には子供たちが小学生の時に殺処分になる犬の里親になり、13年家族の一員として生きたが一昨年亡くなった。鼻のまわりが黒い茶色の雑種のメスだったがなかなか賢い犬だった。朝夕雨も雪も台風も散歩を欠かさなくて、散歩係りの私は疲れてしまい、亡くなった後、もう飼うまい、と思ったのだが、昨年また飼い初めてしまった。また里親になりたかったのだが、一度殺されそうになって怖い思いをした犬はトラウマから抜け切れず、最後まで用心深く、車を異常に怖がった。そういう犬を飼っていたせいか、子供たちはもうトラウマをもつ犬はいやだ、と言い出し、今度はブランド犬をペットショップから買った。耳の長いスパニエルの一種である。

前の犬の時もそうだったが、今回も散歩の時には必ず、ゴミ袋を持ち、歩道や公園のゴミを拾って歩く。私とワンコが通った道路はたばこの吸殻ひとつ落ちてない。それなのに近くのマンション前の公園でゴミ拾い後ワンコを遊ばせていてちょっと吠えたら、うるさい、と言われ、その公園には二度と行かない。公園のゴミも拾えないので月に一度業者が清掃に来るまでちらかったままだ。

今朝も別の広い公園に行き、ゴミをすべて拾ってきた。きれいになった公園でボール投げ遊びが大好きでいつまでもボール投げをやらされる。夕方この公園に来るといろいろなワンコをつれた犬好きが集まる。中には犬は遊びのつもりなのだが傍目には攻撃しているみたいでリードを離していたので注意されてしまった仲間もいた。お互いに気持ちよく遊ばせるためにはルールも必要だ。

前の犬が死んで二ヵ月後に私は椎間板ヘルニアを患ってしまった。13年間毎日散歩のおかげで腰を痛めないで済んできたのかもしれない。それが死んで散歩に行かなくなった途端、ヘルニアで歩けなくなった。健康も犬のおかげだったのだと思った。

不思議な出会いによる海外の友人

このところ数十年のおつきあいのある海外の友人たちが次々と亡くなられている。1970年代アメリカにいた頃からの友人たちだから当然年も取ってきている。いつまでも元気に交流できると思っていたけど、確実に年を取り、天国に召されていく。

不思議な縁で始まった友人もいた。十数年前私は都心にある外資系企業に勤めていた。今は多いが子育てしながら働くママの走りであった。当時洋服など買いに行く時間もないため、海外通販でよく買い物をしていた。買い物した内容の封書が送られてきた時、不思議なことにもう一通の封書が私宛ての封書に張り付いてきた。剥がしてみたらスイスにいる女性宛だった。通販会社へ送り返すと時間もかかると思い、手紙をつけて封書にあった住所へ送ってあげた。しばらくすると本人からお礼の手紙が届き、日本の人と友人になりたい、と書かれてあり、そこから手紙による交流が始まった。クリスマスにはお互いにカードとプレゼントの交換などもした。写真も送られてきた。美しい30代の女性だった。アイルランド出身で結婚しているが子供はいない、本の著作もあり、ハリウッド映画の脚本も書いているという。それを聞いてぜひ本を読みたいし、映画も教えて!と頼んだが、私とは彼女の世界とは違う交流をしたい、とのことでペンネームも脚本家ネームも教えてもらえなかった。そのうち教えてもらえるだろうと思っていた。

その後ご主人の仕事の関係でアメリカワシントンDCへ転居した。その頃に私は子供たちを連れて妹と妹のふたりの子供と一緒に休暇を利用してバハマとフロリダ州のディズニーワールドのあるオーランドへ行った。その旅行計画を手紙に書くと彼女はワシントンから私たち家族に会いにきてくれた。同じホテルに泊まり、数日間一緒に過ごした。小柄な美人な女性だった。私たち一家を夕食にごちそうしてくださった時出したカードがプラチナカードでびっくりした。豊かな生活をしていることが伺えた。

楽しく過ごして別れ、また手紙による交流が始まった。その後ワシントンからバンクーバーへ転居したという。バンクーバーへ転居してから突然手紙が来なくなった。私が子供たちを連れてカナダビクトリアに住む友人宅を訪れた知らせをして、ぜひバンクーバーで会いたいと書いたが、返事はなかった。お土産も持参していたが渡すことはかなわなかった。それ以来10年も経つがまったく音沙汰ない。彼女は亡くなったのでは?と思う。出した手紙は戻ってこない、ということは届いていること。でもご主人は知らせてもこない。不思議な出会いと不思議な別れだった。

日本の狭い住宅

日曜午後にテレビで都営住宅に住むお年寄りのことが放映されていた。今戦後建てられた都営住宅が老朽化し、次々と建替えられているが住居は32平米しかなく、今までの荷物が入らない、足腰が悪くてベッドを置くとスペースがない、これから介護を受けたりする事態になってもスペースがないからどうなるのか、など不安材料がたくさん紹介されていた。
日本の住宅はなぜこうも狭いのか、まさにうさぎ小屋。

海外では西欧はもちろんひとりでも広いスペースの住宅に住み、ゆとりとはこういうことかと日本に比べるといつも思い知らされる。また中国と韓国に住む友人宅を訪れたことがあるが、こちらも皆広いアパートに住む。国が用意する住宅はどちらの国もほとんどがアパートだが、100平米以上、私が訪れた中国のお宅は200平米以上もする広いアパートだった。どうして日本はこんなにちんけな住宅しか作らないのだろう。もちろん国土が狭いという理由もあるだろうが、知恵を絞ってもうちょっと広い住宅を提供し、人間らしい豊かな生活をもってほしいと思う。日本人は海外旅行はよくするが、滞在はホテルだし、一般庶民の生活を見る機会がないから気づかないのかも。

海外見渡しても途上国や貧しいアフリカなどを除いて先進国・経済大国といわれている日本がこんなに貧しい住宅政策の下にいる私たちはもっと怒りの声をあげるべきと思う。

土地の値段をつりあげ、法外な不動産価格にサラリーマンは一生払い続けても豊かな住宅に住めないなんてやっぱり政治が悪いと思う。
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Mikki

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