きのうの読売新聞夕刊を見ていたら災害地のペットのニュースにちょっとばかしホッとした。「避難所にはペットもやってくる。自分たちには家族同然でも、鳴き声や排泄物などが他の避難者とのトラブルになりかねない。中越地震ではペット連れでは迷惑だろうと避難所に行かずに車で長期生活した被災者がエコノミークラス症候群で亡くなるケースがあったという。
そんな経験から新潟へ避難した避難所では避難者が暮らす体育館とは別棟の屋内ゲートボール場をペット用に開放。一匹ごとケージに入れ、飼い主には、避難所内に入る前に服に付いた毛を落とすなどのルールを周知しているという。獣医師やボランティアがしっかり見てくれるから安心という。
また新発田市内の避難所の市カルチャーセンターでは畳４畳ほどのプレハブ小屋がペット用に使われており、すでに１２匹がケージに入れられている。小屋は施錠されており、住民らはその都度、センターに常駐している市職員に鍵を借りてペットを出す仕組み」
でもペットとはやっぱり一緒にいたいもの。我が家のルルはちょっと離れただけでキャンキャン啼くからこれもだめだとおもう。エコノミー症候群になっても車で一緒になるのかなあ。
またこんなニュースも。
「愛犬に導かれ８３歳無事」というタイトル。
「海岸から約２００メートルの宮古市田老川向に住んでいた８３歳の赤沼タミさんがメスのシーズー犬、バブと自宅の居間でくつろいでいるときに地震に襲われた。蛍光灯が消えると、バブはせわしなく走りまわり、尾を強く振って鼻をクンクン鳴らしたという。
赤沼さんが『散歩の時間にはまだ早いのに』と思いながら、玄関先で首にリードをつけていると、防災無線が大津波警報の発令を知らせていた。この田老地区では９００人以上の死者、行方不明者が出た１９３３年の昭和三陸地震を体験した赤沼さんが『避難しなきゃ』と玄関を開けるとパブも勢いよく飛び出し、いつもの散歩コースと逆の高台へ向かった。
赤沼さんの歩みが緩むと、バブは振り返って歩みを促すようなしぐさを見せ、追いつくと勢いよく前へ出た。それを繰り返すうちに、自宅から１キロ離れた避難所への急坂を一気に上がりきっていた。振り返ると、歩いてきた道は津波にのみこまれ、自宅も濁流の中に。
普段は散歩も嫌がるバブの行動に、赤沼さんは『津波を予知していたのかも』と不思議がる。バブは今、近隣地区の集会場で赤沼さんら住民約６０人と避難生活を送る。１２歳の誕生日にあたる２３日には、お気に入りのピンクの服を洗ってもらい、嬉しそうなしぐさを見せたという。」
なんとお利口さんなバブ。バブは赤沼さんの命の恩人だ。
ペットの話には癒される。
