

数ヵ月ぶりに品川に住むN江さんのお宅へ行ってきた。クリスマスディナーを一緒にしたご夫婦。アメリカ人のチャックさんの腰は相変わらずのようだが、お元気で午後はジムへ行ってらした。
N江さんとアメリカに預けている預金のことを話した。実は私が預けているNYの銀行のアカウントを閉じようと思い、昨年8月にレターを書いたが梨の礫(なしのつぶて)なのだ。
この銀行預金については2009年9月3日「アメリカの銀行」というタイトルで当ブログにも書いた。この預金のお金は1970年頃360円時代に預けたお金だ。1974年にNYを離れる時には260円になってしまった。それでは損するので自分は日本へ帰るのだが、預けたままでもいいか、と銀行に尋ねるとどうぞというのでそのままにしてきた。NYへ遊びに行った時、ちょっと降ろして使えるので便利だった。
だがそのまま30年以上、金利のいいセービングズアカウントだったので金額が利息が増えて当時の3倍になっている、といってもたかだか数千ドル。
きのうN江さんと話していたら、ご主人のチャックさんの預金ももう使わないので全額おろしてしまったそうだ。これが大変だったという。全額おろした後のアカウントはそのままで閉鎖されていないと一日4ドルの手数料が発生し、一ヵ月で100ドルを超え、残高がないと請求が来たという。それで国際電話をかけ、レターを書き、もう大変な手続きと余分な手続き料金がかかり痛い目に合ったというではないか。
司法書士をしている友人の知り合いによると、アメリカでビジネスをやっていたご主人が突然亡くなり、遺族の奥さまが預金を解約するのはアメリカで弁護士をたてねばならず、担当した彼は大変だった話を聞いた。これは自分が元気なうちにアカウントを閉鎖せねばならない。この銀行は3年も預金の出し入れがないと没収する、と契約に書いてある。虎の子がアメリカのものになるなんてとんでもない。
そうこうするうちに昨年、出し入れなくても一ヵ月5ドルを預金から引いていく、と一方的な通知があった。こりゃ大変とアカウント閉鎖の通知と残高は小切手で送ってほしいとのレターを書いたがあれから半年なんの音沙汰もない。
先週またレターを書いた。顧客がレターを書いているのに返事もよこさないってなんとひどい銀行だ。とにかくなにがなんでもこのアカウントを閉鎖しなければならない。そして数千ドルのお金を取り戻さないと!と肝に銘じていたら、なんと夜中の2時にNYのこの銀行から電話が来た。寝ていたので寝ぼけまなこで電話に出た。
女性の銀行員があなたの場合は数千ドル預金があるので毎月5ドルは取りません、だから安心して預金しておいてください、と言われ、ひと安心。でもやっぱり口座を閉鎖したいから残高を小切手で送ってほしいと告げて電話を切った。”Have a nice day!”と先方が言うのでThank you!と言ったが、こっちは夜中よ〜。
これからまた出かけねばならず、すみません、コメント返信は後ほど。そうそう、フランスからという国歌に関するヘンなコメントを読んで返信したら、寝付けなかった。寝付いたところでNYから電話で睡眠不足。Kさま、ベッラさま、援軍コメントありがとうございます。
写真は彼女たちのお住まいの近所の御殿山ヒルズの庭。




