remmikkiのブログ

2012年04月

関越道で居眠り運転によるバスの事故で7名もの命が奪われた。楽しい連休が一瞬のうちに悲劇となった。

夫と私も千葉から金沢へ昨年バス旅行をしたが、平日だったから運転手の過密スケジュールとならず、無事旅行を済ませてきてよかった。連休中は運転手不足とも聞いた。

事故を起こした関越道には二男がきのう通ったところだ。土曜早朝3時に家を出発して群馬へスノボーに出かけ、昨夜深夜に無事戻ってきた。車で遠出をすると自分は安全運転していても玉突き事故などに巻き込まれることもあるし、帰ってくるまで心配だ。

今朝は長男がまた早朝からサーフィンへ出かけたようだ。

週末の朝いつもの散歩道を愛犬と歩いていると捨て猫を拾って獣医さんのところで避妊手術を施し、8匹も飼っているKさんのお宅を通った。上を見上げると二階の窓から我が家の愛犬を見降ろしている。可愛い。



これは千葉のブックカフェの店長さんの愛犬チワワのゆずちゃん。だいぶ前に行った時、撮ったもの。ゆずちゃんもとても人なつこく、テーブルに座ると私のひざに乗ってくる。


きのうは元労働組合仲間のKさんと船橋でランチ。以前よく行っていた中華へ行こう、と船橋駅から歩いていったら、ドアに張り紙が。なんと店長が夜逃げしたそうな。おいしい店だったのに残念ねぇ、とあきらめて駅の反対側へ向かった。

食事したのはインドカレーのバイキング。ナンが焼き立てでとてもおいしい。カレーはポーク、チキン、茄子と豆の4種類。ご飯は黄色いサフランご飯。スープ、サラダやデザートも取り放題。


前日のhp最高裁判決について説明したり、彼の会社の組合活動の話を聞いたり、労働問題の話しが多い。

場所をファミレスに移してさらに話がはずんだ。

夕方には帰宅。長男が夜帰ってくるというので食事を用意しなければならない。

きょう日曜は二男は早朝3時に友だちと車で群馬へスノボーへ出かけた。前夜帰ってきた長男は朝5時に九十九里へサーフィンへ。この時期兄弟で冬と夏のスポーツを両方できるなんておもしろい。

私は朝から掃除、洗濯、布団干しで家事で忙しい。日差しも強く、いいお天気だ。

東京都がいよいよ尖閣諸島寄付金の口座を設けた。連休の合間に募金してこよう。

民主党政府はアテにならないし、民主党に買わせたら中国に転売なんて冗談にも信用できない。

石原さん、いいアイデアを出してくれた。

尖閣諸島購入に反対のマスコミは東京都の寄付金口座のお知らせなどまったく報じない。東京都の税金を使うな、と反対意見だ。

口座については下記のサイトをご覧ください。


東京都尖閣諸島寄附金について

尖閣諸島のため、東京都に寄附を希望される方に、手続き等をご案内します。

http://www.chijihon.metro.tokyo.jp/senkaku.htm

きのう傍聴したKさんの最高裁判決が朝日新聞ネット情報に掲載されたので紹介する。(企業名は伏せる。)

朝日新聞
2012年4月27日
外資系企業社員の解雇無効 最高裁「精神不調、診断必要」

 精神面での不調を抱えて欠勤を続けた男性社員を、会社が「無断欠勤」として諭旨退職の懲戒処分としたことの是非が争われた訴訟の上告審判決が27日あった。

最高裁第二小法廷(須藤正彦裁判長)は「精神の不調で欠勤している労働者には、会社は精神科医の診断を受けさせるなどして、経過をみるべきだ」と判断。解雇を無効とした。

 訴えていたのは本社・東京にある外資系企業を2008年に解雇された男性(41)。第二小法廷は同社の上告を棄却。社員としての地位を確認した二審・東京高裁判決が確定した。裁判官全員一致の意見。

 二審判決によると、男性は被害妄想など何らかの精神的不調を抱え、「盗撮や盗聴で自分の日常生活が監視されている」と同社に訴えた。

「問題が解決されない限り出勤しない」と欠勤し、有給休暇を使い切った後、約40日間欠勤した。

外資系企業を解雇され、裁判で争ってきたKさんの最高裁判決があり、最高裁判所第二小法廷で傍聴をしてきた。


雨の降る朝、地下鉄永田町駅から最高裁判所へ。グレーのコンクリートの威厳ある建物の中に初めて入った。門で番号のついたバッジを胸に付け、入口でペンとメモ用紙以外はすべてロッカーに入れた。カメラは持ち込み禁止で残念。金属探知機を通り、上階のロビーへ。広いロビーだ。ゆったりした椅子に腰かけ、10:20第二小法廷へ案内された。

5人の裁判官の席がある壇上、その下に、書記官が2名、一番手前に裁判当事者が座った。

その後ろ席が傍聴席。小法廷は40人くらいの席がある。両サイドは記者席だ。

10:30ジャストに奥の扉がす〜っと開き、裁判官3人が出てきた。傍聴席全員起立し、礼をして着席した。

判決の読み上げは3件。一番最初にKさんの判決。上告人(会社)と被上告人(Kさん)の名前が読み上げられ裁判長より判決。
「主文 本件上告を棄却する。上告費用は上告人の負担とする。」と短く読まれた。

つづけて2番目の判決は広島高裁へ差し戻し命令。3番目は保険会社相手の訴訟で1億1200万円の保険料を支払え、という命令だった。この訴訟の上告人も被上告人も出廷していなかった。

3件の判決を読み上げると閉廷となり、裁判官へ起立して礼をし、閉廷となった。

KさんとKさんの労働組合が用意していた、近くの星陵会館の会議室でお茶をいただきながら報告会だった。3ページの判決文のコピーをもらった。

判決文は、裁判所のホームページで最高裁判例として、下記掲載されている。
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=82225&hanreiKbn=02

「本件は,上告人に従業員として雇用された被上告人が,上告人から,就業規
則所定の懲戒事由である正当な理由のない無断欠勤があったとの理由で諭旨退職の
懲戒処分(以下「本件処分」という。)を受けたため,上告人に対し,本件処分は
無効であるとして,雇用契約上の地位を有することの確認及び賃金等の支払を求め
る事案である。」

(中略)

「以上のような事情の下においては,被上告人の上記欠勤は就業規則
所定の懲戒事由である正当な理由のない無断欠勤に当たらないものと解さざるを得
ず,上記欠勤が上記の懲戒事由に当たるとしてされた本件処分は,就業規則所定の
懲戒事由を欠き,無効であるというべきである。」

「裁判官全員一致の意見で,主文のとおり判決する」

メンタルヘルスを患っている社員を解雇してはならない、という最高裁判例となる、と聞いた。

報道機関も来ており、この最高裁判決は判例となるようで、明日の新聞にも掲載されるようだ。

報告会後、同会館4階のレストランでランチバイキングだった。Kさん勝訴して3年半にわたる給与もさかのぼって年6分の利息をつけてもらえるとのことで傍聴者全員にご馳走してくださった。Kさんご馳走さま、Kさんのお母様とお姉さまも傍聴にいらして食事をしながら親しくお話しさせていただいた。お母様もけっこう正義感の強い方で感銘した。

いい一日だった。長年の争議の上、勝つ裁判はほんとうに心地よい。
Kさんおめでとうございます。下記はKさんからのお礼の言葉。

「Kの裁判をご支援頂いているみなさま

お世話になっております。Kです。

春雨も綺麗には上がりきっておりませんが、
先にご案内させて頂きました日本HP事件最高裁判決言渡の件、
本日、無事に判決言渡を受けることが出来ました。

4月27日(金)10:30、会社側上告が棄却され、
無事、高裁判決が確定、勝訴致しました。

本日はかなり強い雨の中、最高裁まで足を運んで下さったみなさん、
ありがとうございました。

また、それぞれの場所で応援して下さったみなさん、
本当にありがとうございました。

内容的には、高裁で示された企業の従業員に対するメンタルヘルス上の安全配慮義務をさらに最高裁が確認したというようなものになりました。

代理人を務めてくださった先生方にも、各紙から取材があったそうです。
夕刊に間に合わないそうで、明日の朝刊に掲載されるかも知れないとの
ことでした。

これも一重にみなさまのご支援の賜物と感謝いたしております。
本当にありがとうございました。」

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