おそらく今回の米上下院議会での演説も彼の手にかかったものではないか。

その人は谷口智彦内閣審議官。
谷口 智彦(たにぐち ともひこ、1957年 - )は、日本の雑誌記者、ジャーナリスト。 内閣官房参与、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。
株式会社日経BP編集委員室主任編集委員、外務省外務副報道官、明治大学国際日本学部客員教授などを歴任した。
第2次安倍内閣では、2013年2月より内閣官房にて内閣審議官に就任し、主として広報を担当した。内閣総理大臣である安倍晋三のスピーチライター的な存在として活動する。
同年1月の時点で、第183回国会における安倍の施政方針演説を既に手掛けており、同年2月以降も国際戦略研究所での安倍の英語の演説などを手掛けた。同年9月の国際オリンピック委員会第125次総会においては、安倍が東京オリンピック招致のためのプレゼンテーションを行ったが、福島第一原発の汚染水はブロックされているで知られるこの演説も谷口が手掛けたものである。
安倍晋三首相の国外に向けた演説は案外こなれている――。こんな評価が聞かれ始めた。陰の立役者は官邸に置く専門のスピーチライター。首相が外国を訪れる際や首脳を日本に迎えるときのスピーチに様々な作成段階で筆を入れている。政策中心で堅苦しくなりがちな内容を分かりやすい言葉で伝え「安倍カラー」の発信に貢献している。(永沢毅)…
と2013年6月2日の日経新聞朝刊に掲載された。
英語が堪能で首相のすべての外国訪問に同行している。経済誌『日経ビジネス』の記者を長く務め、日経BP社主任編集委員時代に著書『通貨燃ゆ』を書いた。米大統領演説の有名なフレーズでは、作家で弁護士のセオドア・ソレンセン氏が書いた、「あなたが国家のために何をするのか」と問うケネディ就任演説が有名。2002年にブッシュ氏が発した「悪の枢軸」もジャーナリストのデビッド・フラム氏が書いた。[2014年7月10日]
安倍首相が記者出身のスピーチライターを登用する本当の理由
安倍政権は対外的な情報発信能力の強化を目指しており、首相は海外でのスピーチを重視しているという。確かに首相のスピーチ内容は、歴代首相とは大きく異なったものになっているのだが、その理由は、専門のスピーチライターをスタッフとして登用したからである。
首相のスピーチライターを務めているのは、内閣審議官の谷口智彦氏である。
谷口氏は日経BP社の記者出身で、第1次安倍内閣では外務副報道官を務めた経験を持つ。英語に堪能といわれており、外交演説をゼロから起草することもあるという。
(以下上記サイトへ)
President 2013年3月18日号
「安倍外交」支える異色の内閣審議官がしたこと」
http://president.jp/articles/-/8726
安倍内閣の支持率が62%と鰻上りだ。アベノミクスなどの政策が国民から高く評価された結果だ。米国との関係改善や、好戦的な中国を牽制する外交政策もおおむね国民から支持されている。
その安倍外交を支えているのが谷口智彦内閣官房内閣審議官(内閣広報室)だ。谷口氏は東大法学部卒。「現代コリア研究所」や日経BP主任編集委員を経て米ブルッキングズ研究所研究員に就任。その後外務省外務副報道官、同参与、双日総合研究所上席研究員などを歴任した変わり種。今年2月、安倍氏の推しで内閣審議官に就いた。
谷口氏は外交・安全保障に詳しく、安倍内閣の内閣官房参与になった谷内正太郎元外務事務次官とも懇意。谷内氏らとの対談を収録した『同盟が消える日−米国発衝撃報告』ほか多数の著書がある。
やはり安倍氏はいいブレーンを抱えている。
名演説はこの方によるものが大きいのでは。