テレビで山口達也の女子高校生に無理やりキスをした強制わいせつ行為で警視庁から書類送検されたニュースが連日ワイドショーをにぎわせている。
だいたい、夜と思うが、男がひとりで住むマンションに女子高生がのこのこと行くか?いいお嬢さんが夜に男の自宅についていくことには誰も言わない、母親もその反省はないようで、警察に被害届を出すとは世の中怖いものだ。このニュースを聞いて母親と女子高校生の行動を問題にしている報道はない。
こう書くとまた山口達也の肩を持つのか、と反論が来るだろうが、曽野綾子さんが産経新聞に書いた記事にうなづいてしまう。
会社勤めをしているとセクハラ問題なんて毎日のようにあう。セクハラなんて好きな男から受ければ有頂天だろうし、嫌いな男から言い寄られれば、セクハラだ。男も受難な時代になったものだ。
「不愉快な言動」といかに闘うか (曽野綾子氏)
産経新聞 オピニオン
平成30年(2018年)4月25日 水曜日
「透明な歳月の光」
曽野綾子
「不愉快な言動」といかに戦うか
テレビでも新聞でも、最近しきりにセクハラについて書かれているのだが、私はどうしても丁寧に読む気にならない。こういう事件は、そもそも正しく書いてもらうことなど考えられないのだ。セクハラの程度を決めるのは主観である。目つきだけでぞっとしたという人もいるし、「あんな下品なことをよく口にするね」という人もいる。人間の品格というものは、何歳であっても、それなりに折り目正しく思慮深いものがいい。
しかし、世間という雑多な空間には、決して私たちが望ましい人格の人ばかりがいるわけではない。若い時から苦労して社会に出て働いた女性がいる。
その人が言うには「働くということはそういう男たちを、なんとかあしらっていくということなんですよ」なのだそうだ、全くその通りである。セクハラを受けずに年を重ねる女性もいないだろう。
通勤時の痴漢、追っかけをする大学生、おかしな手紙を持参する人など、昔からいたものだ。それに対して、こちらも考える。
私が計画してまだやっていない仕返しは、満座の中で引っぱたくことだ。
もっとも満員電車の中ではこちらも引っぱたきにくい。いかに仕事で特種が取れようと、特定の男性と2人だけで何度も会食するというのも常識はずれだ。
男性の方は、その手の誘いを断らなかっただけで、女性の方も距離感を縮めることを嫌がっていないのだな、と判断するだろう。嫌だと思ったら、洗面所に行くふりをしてそのまま席をすっぽかして帰る手もある。
わざと彼の同僚の前でセクハラを受けたことを大きな声で喋る手もあれば、小声で複数の人に喋りちらす方法もある。人生は小さな戦いの連続なのである。
インドのように女性が襲われて殺されるケースが多い国では、相手のセクハラを訴えて殺されることもあるだろう。しかし日本では犯罪にならない範囲で、相手をやっつける方法は多分いくらでもある。表現の自由がもし許されているならば、大ていのこと(たとえそれが、こちらからみるとセクハラであっても)を口にできる自由も残さなければいけない。
しかしもちろんその場合も、常識の範囲内、個性として許されるものでなければならない。それに対して女性も、年齢や、態度や、言葉で相手に警告を発することはできる。
人間の生き方の中で、この手の戦いの部分は、学校が教えることではない。それは親や保護者が家庭の中で、折にふれ、話として伝えておくべきことだろう。
決してセクハラがいいというのではない。
しかし性的な話が、ある種の職場の緊張や対立をほどく著効がある場合も私は見てきた。すぐセクハラに当たる、と騒ぎ立てること自体が、女性の未熟さを物語る場合もある。不愉快な言動をする男の傍らに、女性は留まる必要はない。
だからその場を去ることだ。女性に去られた男は、つまり魅力がないのだ。逆もまた真だろう。こんな明快な意思表示の方法がこの世に残っているなんて、世の中も捨てたものではない。(以上)
デビ夫人もご意見書いてます。
デビ夫人ブログ
https://ameblo.jp/dewisukarno/
たかが キス位で無期限謹慎なんて
厳しすぎ、 騒ぎすぎでしょう!
山口達也氏の TOKIO の仲間の方達は、
“許されない行為”と言っているけれど、
本当にそうでしょうか。
泥酔男性の Kiss位で?この女の子達は
山口達也氏の所だから 行ったんでしょう。
17歳位の女の子達は、夜 酔った男性の
所へは 行かない方がよいでしょうね。
Kiss されたら、トイレに行って うがいして
「ちょっと失礼」と言って2人で帰ってくれば
良かったわけじゃないですか。
母親に電話して 警察まで呼ぶなんて。
そして 事をここまで大きく広げるなんて、
関係者、スポンサー方に与えた損害は
億単位、 計り知れません。
みんな 何を考えているのでしょうね。
山口氏は 確かにアルコール依存症。
これは しっかり直さなければいけませんね。
しかし これでは 山口氏が気の毒すぎます。
山口達也の自宅へ行った女子高生に「行かなきゃいいじゃない」と中条きよし
スポーツ報知 2018年4月26日12時42分
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180426-OHT1T50114.html
俳優の中条きよし(72)が26日放送のフジテレビ系「バイキング」(月〜金曜・後11時55分)に生出演し、アイドルグループ・TOKIOの山口達也(46)が、今年2月に自宅マンションで女子高生に無理やりキスをするなどしたとして、強制わいせつ容疑で警視庁から書類送検されていた事件に「ボクは正直言うと、女子高生が2人、彼の自宅へ行った、どういう経緯で行ったのか知りませんよ。本人、酔っ払ってやったかどうか、そんなような気がしますぐらいの程度で言っているわけでしょ。そしたら、高校生2人行ったら、蹴飛ばしてでも逃げられるし帰ってこれるでしょ。こんな話に例えばするようなことじゃなくて。行かなきゃいいじゃない」と指摘した。
これにMCの坂上忍(50)は「いやぁ、中条さん、それはマズイです。女子高生の非じゃないです」と示したが、中条は「わいせつ行為はいけないということが前提でよ。男の部屋へ行くということが」と返したが坂上は「未成年だから」と続け、他の出演者から「被害者に絶対に非はないです」と指摘されると中条は「そうかねぇ」と首をかしげた。
坂上は「女子高生のことを言う前に46歳のあれだけ有名な方が女子高生を自宅に呼ぶっていうことがまず問題だと思います」などと示したが、中条は山口の行為について「それが償うべき」としながら「それを前提とした上でそれは起きうることだから、行かないようにすべきですよ」と持論を繰り返していた。
ところで曽野綾子さん、美智子さんと同じ聖心女子大学同窓で親しい。
三浦半島の曽野さんの家に3回も訪れたそうだ。おそらく葉山御用邸で静養されている時に訪問したのだろう。曽野綾子さんもカトリック。
親しいからお世辞かもしれないが、「間もなく終わろうとしている平成は良い時代だった。」とおっしゃるが、これは同意できない。大災害ばかりに見舞われたとんでもない時代だったと思う。
災害があるたびに被災地に入り、被災者に寄り添われた、とは自分たちのことには数十億円もかけて冷暖房完備の御殿に住んで不便な仮説住宅に住む被災者にどう寄り添われたというのだろう。
[平成時代]象徴の務め 最後の1年
読売新聞 2018年4月30日5時0分
儀式 地方訪問 全うの意思
天皇陛下の退位まで残り1年。「陛下は最後の日まで、象徴の務めを全うされる考えだ」と、側近らは口をそろえる。
皇居が新緑に包まれる5月。陛下は吹上御苑の水田で田植えをされる。皇后さまは紅葉山御養蚕所で飼育する蚕に桑を与えられる。稲作は昭和天皇から、養蚕は明治天皇の后の昭憲皇太后から、受け継がれてきた皇室の伝統だ。
宮殿にはこの1年も多くの人々が訪れる。
年2回、計約2万人の叙勲受章者らと面会し、秋には文化勲章受章者や文化功労者を茶会に招かれる。馬車列で訪れる新任の外国大使の信任状奉呈式、海外に赴任する大使や最高裁判事らの認証官任命式など、重要な儀式も続く。
宮中三殿で、天皇陛下は国民や国の安寧を思い、祭祀に臨まれる。皇室の先祖や神々を祭り、新嘗祭では水田で育てた新穀を神前に供え、自らも食して五穀豊穣を願われる。
両陛下は、皇居を出て国民と触れ合うことも大切にされてきた。6月には全国植樹祭で福島県入りされる。会場は南相馬市の海岸防災林で、東日本大震災からの復興を象徴する植樹になる。
夏には離島を訪問される計画も。先月の沖縄・与那国島への旅に続き、8月に北海道・利尻島に足を運ばれる予定だ。
8月15日の終戦の日、全国戦没者追悼式に出席される。慰霊の旅を続け、平和を希求してきた天皇陛下が、追悼のお言葉を述べられるのも今年が最後となる。
秋以降、皇室行事が立て込む。だが、12月の障害者週間にちなんだ施設視察は、お子さま方にも譲らず、続けられてきた思い入れの深い公務だ。
年が明けると、平成も残り4か月となるが、宮中は例年通り多忙を極める。元日は早朝の祭祀に始まり、皇族方や三権の長らの祝賀を次々と受けられる。国民と新年を祝う2日の一般参賀のお言葉も最後となる。歌会始の儀で新年行事が一段落した後、通常国会の開会式に臨まれる。
2月23日、新天皇となる皇太子さまが、59歳の誕生日を迎えられる。その翌日、陛下の在位30年を記念する式典が開かれる。
代替わりムードが高まるなか、二人三脚で国民に寄り添ってきた両陛下は4月10日、結婚60年を迎えられる。例年はこの後も、日本国際賞や園遊会など、重要な行事が続く。そして30日。全身全霊で象徴の務めを果たされた天皇陛下の退位で、平成は幕を閉じる。
来年4月末 退位の儀
天皇陛下は来年4月30日、「退位礼正殿の儀」に臨まれる。憲政史上初めて行われる儀式で、陛下の退位を広く明らかにし、最後に国民の代表に会われる機会となる。皇位の証しの剣璽が置かれ、国民の代表が参列する宮殿「松の間」で、最後のお言葉も述べられる。皇太子さまは日付が変わる5月1日午前0時に即位される。この日、「剣璽等承継の儀」で剣璽を引き継ぎ、「即位後朝見の儀」で国民に向けて初めてお言葉を述べられる。
高輪邸で仮住まい
約200年前、最後に退位した光格天皇は、京都御所から500メートル余り離れた上皇の住まい「仙洞御所」に移った。両陛下は退位後、できるだけ速やかに御所から約5キロ離れた高輪皇族邸(東京都港区)に移り、仮住まいされる。新天皇ご一家は東宮御所(同)にしばらくとどまり、改修した御所に移られる。両陛下の仮住まいは1年半以内の見込みで、改修した東宮御所をついの住み家にされる。
お忍びで 「夢」の時間…曽野綾子さん
その・あやこ 1931年、東京都生まれ。「神の汚れた手」「哀歌」など著書多数。95年から2005年まで日本財団会長。03年に文化功労者。
天皇、皇后両陛下は年に数回、三浦半島に構えた我が家にいらっしゃる。皇后さまが聖心女子大の3級下だった縁もあり、夫で作家の三浦朱門(昨年2月死去)ともども、おつきあいさせていただいてきた。
今年2月には、三浦大根の葉っぱを使った料理をお出しした。陰干しした葉をゴマ油でいため、唐辛子としょうゆで味付けした素朴な料理だが、熱いご飯にのせるとおいしい。当時、我が家で一番おいしいものをお出ししないのは間違いだと思ったのだ。
私は小説家。我が家の内情や大根農家の景気の話など、庶民の暮らしをお伝えするのがささやかな役目だと自負している。両陛下はこうした話にも耳を傾けてくださる。
魚類学者である天皇陛下に「葉山のウミウシは食べられないのですか」と聞いたこともある。「それは無理じゃないでしょうか」と真面目にお答えになった。日系ブラジル人のお手伝いさんを紹介した時には、立ち上がってあいさつされた。陛下はアカデミックで、人情にも通じ、ジェントルマンでいらっしゃる。
間もなく終わろうとしている平成は良い時代だった。
日本人は正直で賢くて働き者。戦争はなく、蛇口をひねれば衛生的な水が出る。世界でこんな国はない。大きな自然災害はあったが、そのたびに両陛下が被災地に入り、被災者に寄り添われてきた。
陛下は仁愛のみを考え、宮中祭祀では、国と国民の安寧を祈られてきた。日本の運命を一身に背負われる陛下と、献身的に支えられる皇后さま。両陛下がいらっしゃったことは、幸せなことだ。
皇后さまは2007年の記者会見で「身分を隠して1日過ごすなら」と問われ、「学生のころよく通った神田や神保町の古本屋さんに行き、もう一度本の立ち読みをしてみたい」と答えられた。そうした夢の一端の実現をお手伝いしたことがある。
書店の関係者や警察に協力を求め、15年6月、お忍びで東京都渋谷区の大型書店にご案内した。皇后さまは午前10時の開店から約1時間、一般客に紛れてひとりで店内を歩かれ、音楽など好きな本を手に取られた。児童書コーナーで時間をかけてしまわれ、後で聞くと、文房具の売り場もご覧になりたかったそうだ。それでも、半世紀ぶりの立ち読みを楽しまれていた。
私は64年間、休みなく働いてきたが、最近、疲れて起き上がれない日もある。両陛下は私たちの生活と比べられないほど多忙で、お疲れだと思う。退位後はゆっくりして上皇、上皇后という新しいお立場から、日本を末永く見守っていただきたい。
う〜ん、知性あふれた頭脳明晰、聡明で賢明、どんなことも正論で物事を分析・論破する曽野綾子さんだが、美智子さんに関しては見えてない。真実が見えた曽野綾子さんの美智子さん評を聞いてみたいもの。