2020年02月
2020年02月29日
映画 「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」
なるべく核心を付くネタバレは書かないように努力していますが、どうしても内容に触れてしまいます。
映画を見る前に知りたくなければ、タイトルと予告編だけ見て、記事はご覧にならないことをお勧めします。
映画を見てからご覧になるのがよいかと思います。
年老いた美術商、オラヴィはあまり売れない絵を売って生活しているが、なかなか生活は苦しい。
離婚した娘も放っておいて、問題児の孫息子、オットーを学校の職業体験のため数日店で働かせることにした。
そんなときにオークションで署名のない一枚の絵に取り込まれる。作者不明の絵を図書館などで調べ、イリヤ・レーピンの絵と確信し、オークションで釣りあがる値段に金の目処も立たないのに1万ユーロ(約120万円)で落札する。
銀行も担保がないと貸してくれない、困ったオラヴィはほったらかしておいた娘に泣きつくが、娘も借金を返しているので貸せない、それに父親にあきれ果てて突き放す。預かっていた孫が貯金4千ユーロを持っていたのを銀行から引き出し、残りはクレジットカードでしのいで払うことにした。
この絵が本当にレーピンの絵なら高額な高値が付くはず、売れば借りたお金は返せると、ふんだオラヴィだが、買ってくれる予定の顧客がオークション側に問い合わせ、1万ユーロで買った絵と突き止められてしまい、買わない、と言い、オラヴィは売れる当てのない絵に途方にくれる。
絵の出処を調べるのに孫のオットーが協力し、賢さを発揮してくれるのが救いだった。
タイトル「ラスト・ディール」は最後の取引という意味。
『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』予告編 (1:51)
謎の肖像画がもたらす人生の真価とは?
その絵は、誰が描き、どこからきて、なぜ署名がないのか。
胸を打つエモーショナルなラストに心震える感動作。
解説:
「こころに剣士を」のクラウス・ハロ監督が、作者不明の「運命の絵」に魅せられた老美術商とその家族を描いたフィンランド発のヒューマンドラマ。
年老いた美術商オラヴィは、家族よりも仕事を優先して生きてきた。そんな彼のもとに、音信不通だった娘から電話がかかってくる。その内容は、問題児の孫息子オットーを、職業体験のため数日間預かってほしいというお願いだった。
そんな中、オラヴィはオークションハウスで1枚の肖像画に目を奪われる。価値のある作品だと確信するオラヴィだったが、絵には署名がなく、作者不明のまま数日後のオークションに出品されるという。
オットーとともに作者を探し始めたオラヴィは、その画風から近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品といえる証拠を掴む。「幻の名画」を手に入れるべく資金集めに奔走するオラヴィは、その過程で娘親子の思わぬ過去を知る。
(映画.com)
監督: クラウス・ハロ
キャスト:
オラヴィ ヘイッキ・ノウシアイネン
レア ピルヨ・ロンカ
オットー アモス・ブロテル
アルバート・ジョンソン ステファン・サウク
原題: Tumma Kristus 英語: One Last Deal (最後の取引)
製作年: 2018年
製作国: フィンランド
上映時間: 95分
イリヤー・エフィーモヴィチ・レーピン(Илья́ Ефи́мович Ре́пин,Ilya Yefimovich Repin, 1844年8月5日〈ユリウス暦7月24日〉ハリコフ近郊 - 1930年9月29日フィンランド領クォッカラ(フィンランド語版))は、移動派を代表するロシア帝国の画家・彫刻家。
心理的洞察を持ち合わせた写実画によって名高く、いくつかの作品は既存の社会秩序の矛盾や階層間の緊張を露わにしている。
社会的名士の肖像画を制作する一方、しばしば貧困や差別にあえぐ社会の最下層を題材として、数多くの作品を残した。
その作品やテーマの社会性から、1920年代半ば以降のソビエト連邦においては当時の社会主義リアリズムに適合する模範的画家として評価されていたが、ソ連崩壊後の現在は扱ったテーマの多様性を客観的に見据えたうえでの、業績の再認識が求められている。
写真は『自画像』(1887)
(Wiki)
2012年渋谷文化村で開かれたレーピン展
映像が美しい、オラヴィと娘、孫、画商仲間、ひとを騙すずるいオークション会社の男、人間模様が心に響くいい映画だった。
この絵はおそらく後に億単位の値がついてもおかしくない絵だったろう。オラヴィの見る目が最後の取引となった。
映画 「チャーリーズ・エンジェル」
なるべく核心を付くネタバレは書かないように努力していますが、どうしても内容に触れてしまいます。
映画を見る前に知りたくなければ、タイトルと予告編だけ見て、記事はご覧にならないことをお勧めします。
映画を見てからご覧になるのがよいかと思います。
映画「チャーリーズ・エンジェル」シリーズは、同名ドラマシリーズをリメイクした作品。
チャーリー探偵事務所に所属する3人の美人が、様々な事件に立ち向かうアクションムービー。
3人、いやひとり加わり、4人の美人による痛快アクションドラマ。
エンターテインメント映画です。
『チャーリーズ・エンジェル』予告1 (1:00)
解説:
1976〜81年にテレビドラマとして人気を博し、2000年にはキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという人気女優が集結した映画版も大ヒットを記録した「チャーリーズ・エンジェル」をスタッフ&キャストを一新して再映画化。
「トワイライト」シリーズなどで人気のクリステン・スチュワート、「アラジン」のジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコット、イギリスの新星エラ・バリンスカが新たなエンジェルたちを演じる。
国際機密企業チャーリー・タウンゼント社の女性エージェント組織=通称「チャーリーズ・エンジェル」のサビーナ、エレーナ、ジェーンのもとに、「新開発のエネルギーが兵器化される」という情報がもたらされ、それを阻止すべく3人は命を懸けた戦いに挑む。
「ピッチ・パーフェクト」のエリザベス・バンクスが監督を務め、自らも出演。姿を見せないチャーリーに代わり、エンジェルたちに指令を出すボスレー役を務める。
(映画.com)
監督・脚本: エリザベス・バンクス
キャスト:
サビーナ クリステン・スチュワート
エレーナ ナオミ・スコット
ジェーン EllaBalinska
原題: Charlie’sAngels
製作年: 2019年
製作国: アメリカ
上映時間: 118分
上映館:
https://eiga.com/movie/92179/theater/
英王室作家がメーガン妃を痛烈に批判・英女王も憤慨、失望
やはり高貴な出でない人は自分の名声と贅沢が一番で王室の伝統なんてへとも思わないのかもしれない、おそれを知らない人種かも。
チャールズ皇太子自叙伝を書いたトム・バウワー氏が王室を金儲けの手段にしているメーガン妃をばっさりと切り捨てる発言。
メーガン妃 「結婚するまで現在のような価値はなかった」と英王室作家が痛烈批判
Hint-Pot 2020/2/27(木)12:05配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200227-00010000-hintpot-life
メーガン妃【写真:Getty Images】
「エリザベス女王に無礼」 商標使用に関する夫妻が発表した声明をばっさり
新たなビジネスを開拓しにアメリカへ旅行していたとされ、カナダの国際空港で民間機から夫婦揃って降り立った姿が報じられるなど、“王室引退”後の経済活動に関し、様々な憶測が報じられるメーガン妃とヘンリー王子。そんな2人に対し、英国でチャールズ皇太子の自叙伝作家であるトム・バウワー氏が「メーガン妃は王室を利用して金儲けをしようとしている」と断言。真っ向から非難の声を上げた。
【写真】メーガン妃とヘンリー王子 新たなビジネスを開拓しにアメリカ旅行へ 満面の笑みを浮かべ民間機から夫婦揃って降り立った実際の姿
◇ ◇ ◇
英大衆紙「デイリー・メール」が報じたところによると、73歳のロイヤリスト(王室擁護派)であり、ご意見番でもあるバウワー氏は、英国の朝の人気情報番組「グッドモーニング・ブリテン」に出演。まずは「ロイヤル」という名称の使用禁止に対するメーガン妃とヘンリー王子の声明文中にある“英国政府と王室に「ロイヤル」の言葉の使用を禁止する権限はない”とした部分に関し、「女王に対して無礼」とばっさりと切って捨てた。
そしてさらに返す刀で「メーガン妃は自分をひたすら商業化する人生を送ってきた。そして今、ヘンリー王子を誘導して王室すら商業化できると思っている」と発言。また「ヘンリー王子と結婚するまでの彼女には、現在のような価値はなかった。それが王室入りしてまだ間もないというのに、王室の価値や知名度を利用して、金儲けをしようとしている」と容赦なくメーガン妃を叩いた。
英メディア上では、SNSへの1回の投稿で8万ポンド(約1176万円)以上の収入が見込まれるという記事が出て、“王室引退”初年度だけでも軽く1億ポンド(約147億円)を越える年収を稼ぎ出すという報道もあるメーガン妃とヘンリー王子。しかし、英王室が長い歴史と伝統を重ねて築いてきた高貴なる知名度と敬意を“商業化”するのは大問題だという識者の意見は多い。
実際、ロイヤルファミリーの活動は慈善事業に限られ、一般企業のような利益を優先する経済活動は一切謹んでいる。バウワー氏の批判はその核心を突く非常に厳しいものとなった。
森昌利/Masatoshi Mori
さすがのエリザベス女王もうんざりして呆れているどころか憤慨し、失望しているという。
エリザベス女王もうんざり?ヘンリー王子夫妻の「皮肉」に怒りと失望
BAZAAR 2020/2/29(土)0:10配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200229-00010000-bazaar-ent
夫妻の行動にはエリザベス女王も呆れている?
一段落したのかと思われた、ヘンリー王子とメーガン妃の英王室からの離脱を巡る混乱。その矢先、ある出来事がエリザベス女王を憤慨させ、失望させているという。王室における騒動は、まだ収まったわけではなさそう。
【写真】英国王室が従わなければならない絶対ルール50
高位王族の立場ではなくなるヘンリー王子とメーガン妃が自らのブランドに「サセックス・ロイヤル」の名称を使用することについて、王室はそれを禁じる意向を表明。夫妻もその決定を受け入れる考えを明らかにした。これは、夫妻がすでに出願している商標登録を取り下げ、刷新したばかりのウェブサイトにも、販売する商品にも、さらにはインスタグラムのハンドルにも、変更が必要になることを意味する。
ヘンリー王子夫妻はこの件について、声明を発表。そのなかには、次のような文章が含まれていた。
「公爵夫妻は非営利団体の設立に向けた計画を進めていますが、“ロイヤル”という言葉の使用を巡るイギリス政府の明確な裁定に従い、新設する団体には“サセックス・ロイヤル”、または“ロイヤル”に類似した名称を使用しないことに同意します」
「…そのため、(問題が起きた場合への)予防的手段として行ったものであり、ケンブリッジ公爵夫妻の慈善団体ロイヤル・ファウンデーションが行ったものと同様である商標登録の出願を取り下げました」
エリザベス女王を怒らせたのは、ヘンリー王子夫妻がこうした文章を公開したことだという。『USウィークリー』誌は消息筋の話として、次のように伝えている。
「サセックス・ロイヤル」の名称使用についての声明を発表した夫妻
「ご自分の孫が、最悪のタイミングで王室にこれほどきまりの悪い思いをさせていること、そして彼自身の家族に余計な注目を集めていることに、女王は失望しています」
つまり、ヘンリー王子とメーガン妃、そして女王の間の緊張は、再び高まっているとみられる。
忘れてはならないのは、王室からの離脱を決めたヘンリー王子夫妻に対して、エリザベス女王はかなり協力的だったということ。関係筋が『バラエティ』誌に明らかにしたところによれば、女王はこの一件が自国の君主制を傷つけていると考えており、解決を強く望んでいるという。
「この問題は、女王にとっては個人的にもかなり傷つくことだったと思います」「女王は、もうこの問題については考えたくもないという気持ちになっています。もう終わりにしてもらいたいのです」
ヘンリー王子夫妻が正式に王室を離脱し、新たな生活への移行期間に入る4月1日がくるのを一番に待ち望んでいるのは、実は女王かも…。
From COSMOPOLITAN
ヘンリー王子・メーガン妃夫妻が正式な王室離脱を前にして、バッキンガム宮殿のオフィスを閉鎖、15名ほどいた職員に解雇通告を行ったという。英『Daily Mail Online』などが伝えている。
(テックインサイト 2020/2/16)
メーガン妃とヘンリー王子 15人のスタッフを解雇し宮殿内のオフィスを閉鎖 英紙が報道
Hint-Pot 2020/2/14(金)21:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200214-00010003-hintpot-life
カナダではスタッフと良好な姿が見られる一方で…
“王室引退”で当面はカナダと英国を行き来する生活を示唆していたメーガン妃とヘンリー王子だが、どうやら今後、英国での生活は全く考えていないと思われる動きが明らかになった。カナダではセキュリティチームと談笑する姿がパパラッチされるなど、スタッフと良好な関係を築いているように見えるメーガン妃だが、英国内ではスタッフを解雇する模様だ。
【写真】メーガン妃 カナダでスタッフと談笑する実際の様子 カジュアルな装いにも注目が集まった
◇ ◇ ◇
英大衆紙「デイリー・メール」が報じたところによると、メーガン妃とヘンリー王子のスタッフ15人が全員解雇され、バッキンガム宮殿内のオフィスも閉鎖されることになったという。同紙はこれで将来的に2人が「英国で生活することはなくなった」と伝えている。
英王室はこれまでスタッフと良好な関係を築いており、今回のメーガン妃とヘンリー王子の王室離脱で職を失ったスタッフに対しても他の王族のもとへ再就職の道を模索。しかし全員に職を与えることは困難となり、15人のスタッフが解雇されることになった。現在、その退職条件について話し合いが行われているという。
宮殿筋はメーガン妃とヘンリー王子の“王室引退”で「バッキンガム宮殿内のオフィスが不要となり、残念ながら数名のスタッフの退職が余儀なくされました」とコメントしている。
森昌利/Masatoshi Mori
王室と皇室の違い:
英国でまたも「離脱騒動」 何が違う?日本の皇室と英の王室 その1
Japan In-depth 2020/2/15(土)18:15配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200215-00010000-jindepth-soci
写真 メーガン妃(左)とエリザベス2世女王(右)
【まとめ】
・王室離脱=MEXITにあきれた英国の国民と王室。
・ヘンリー王子は領地からの収入継続で年収は5%減る程度。
・日本の皇室も戦前は大地主。似てるように見えて実態は異なる。
英国にもしも「流行語大賞」があったら、今年のトレンドはまちがいなく「離脱」になるだろう。より正確には「ブレグジットBrexitとメグジットMexit」だが。
ブレグジット(英国のEU離脱)については、すでに幾度も記事を書かせていただいたので、ここで多くを語るまでもないであろうが、単語の成り立ちだけ復習させていただくと、Britain(英国)とExit( 退出する)を組み合わせたものだ。
Mexitとは、さらにメーガンMeghanをかけたもの。日本でもすでに大きく報道されているが、チャールズ皇太子の次男であるヘンリー王子が、妻であるメーガン妃ともども王室から離脱し、英国とカナダを往復する生活を始めることになった。
事の起こりは1月8日、夫妻がインスタグラムを通じて、「王室の主要メンバーから退き、経済的に自立する」と発表したことにある。
ヘンリー王子は、王位継承権6位。チャールズ皇太子の次男だが、兄ウィリアム王子に3人の子供がいるので、6位なのだ。1人は女の子だが、英国では女子にも継承資格がある。ちなみに「2013年王位継承法」が定めるところによって、男女を問わず第1子の継承権が優先されることにもなった。
左からチャールズ皇太子、ウィリアム王子、キャサリン妃、メーガン妃、ヘンリー王子
いずれにせよ、英国の歴史の中で、王位をめぐる争いは幾度も起きているが、継承権上位にある王族が自らその立場を放棄すると言い出したのは初めてのことだ。
しかも、インスタグラムへの投稿という「軽いノリ」での発表ということもあり、英国民の多くは賛否の以前に驚き呆れた、という反応であった。
もっと驚き呆れたのが外ならぬ王室で、この決定は女王はじめロイヤルファミリーの誰にも相談せずに発表されたものであった。女王など、TVニュースで初めて事の次第を知ったという(TIMES電子版などによる)。
早速、女王の呼びかけで「家族会議」が開かれた。詳細はもちろん明かされていないが、結論は「いいとこ取りなど認めない」ということであった。ヘンリー王子が最初に申し出たのは、王室費は受け取らない代わりに、パパラッチに取り囲まれるような状況での公務は今後引き受けたくない、ということで、日頃、
「王家の使命とは国民に奉仕すること」
と言っていたエリザベス2世女王にすれば、受け容れられる話ではなかった。
エリザベス二世女王
問題のメーガン妃はカナダに滞在しており、この会議にはSkypeでの参加を希望したが拒否されたと伝えられる。この時点で彼女は、もはや王室の一員とは見なされない、と宣告されたも同然であった。マスコミの論調も、こんな「いいとこ取り」を言い出したのはメーガン妃の差し金に違いない、という点で、ほぼ一致している。
英国民の間でも彼女に対する評価は今や地に落ちているが、これについては次回もう少し詳しく見ることにする。
会議の結果だが、すでに述べたように「いいとこ取り」は認められず、夫妻についてはロイヤル・ハイネス(殿下・妃殿下)の継承を今後用いられない、言い換えれば王室から離脱する、ということになった。
ただし、王位継承権とサセックス公爵の称号はそのままで、税金を原資とする王室費は今後支給されなくなるが、領地からの収入は継続されるので、実質的には年収が5パーセントほど減るに過ぎない。もう少し正確に言うと、領地からの収入はひとまず皇太子の懐に入り、王子は分配金をもらっている。邦貨にして年額およそ3億円だとか。
加えて夫妻は今後、カナダでファッション関係のビジネスを展開する予定だとも伝えられ、要するに王室から離脱しようが、経済的には「痛くも痒くもない」わけだ。
ヨーロッパの王家はどこもそうだったが、英国王室は大地主だ。農地などの地代に加え、リゾートホテルも建っているので、悪く言えば巨額の不労所得が得られる。
意外に思われるかも知れないが、我が国の皇室も戦前は大地主で大株主であった。
もともと鎌倉時代に権力が武士の手に移って以降、皇室の暮らしは質素どころか貧しかった。世界遺産はもとより国宝に指定される宮殿さえないのが、ひとつの証拠である。上洛した戦国武将が同情して献金した例はいくつもある。
しかし、明治政府の礎を築いた元老の一人である岩倉具視は、徳川幕府の天領(直轄領)などの不動産、さらには横浜正金銀行(後に東京銀行。さらには合併により現在は三菱UFJ銀行)などの株式を皇室財産とした。
岩倉具視
「日本の宮廷文化」があまり質素では諸外国に対して体裁がよくない、ということであったようだが、災害や戦争などで急に多額のカネが必要になった場合に、議会での予算措置を経ずとも、皇室財産で一時的にしのげるようにしておこう、との目論見もあったと考える人が多い。
郵政民営化の議論が盛り上がった頃、反対派の間から、緊急時に備えて郵貯マネーという「別の財布」が必要なのだという意見が繰り返し出たことをご記憶の向きも多いだろう。こういう発想は昔からあったのだ。
話を戻して、ヘンリー王子の「決断」に対して、当初は同情的な声も聞かれた。家族を大事に思うあまり王族の特権を捨てるというなら、それも「あり」だろう、というように。
しかし、前述のように生活を保障されたまま公務を放棄するのだということが知れ渡ると同時に、ブーイングの嵐となったのである。
日本の皇室はこの点、今では税金で維持されているので、たとえばプリンセスの結婚問題にもそれが影響する。私も個人的には、
「若い二人が幸せなら、それでいいじゃないか」
で済まされないのはお気の毒だと思うのだが、やはり日本国憲法の天皇条項に照らしても、また皇室の現実の立場から考えても、国民ひとしく祝福するような結婚でなければ……という意見のほうに理(ことわり)があるとせざるを得ないのである。
このプリンセスについても、皇籍離脱の可能性がささやかれているが、一見、「王族・皇族の立場より幸せな結婚生活を選ぶ」
こうhしという同じ選択肢に見えて、実態はまるで異なることが、ここまで読まれた方にはお分かりのことと思う。
近代日本の皇室は、様々な点で英国王室を手本にしてきたとされているが、実はそもそもの立ち位置が違う。今回のシリーズでは、その話題を掘り下げてみたい。
(続く)
林信吾(作家・ジャーナリスト)
2020年02月28日
麻生太郎財務大臣 G20でイギリスへずばり!【責任はお前らじゃね?】
麻生さん、またマスゴミから叩かれそう。
麻生さんがG20で言いにくいことをはっきり言ったことは拍手したい。
彼のツイッターは下記。
船長はイタリア人だったと思ったけど。
船籍がイギリスだからそこを問題にしたのは正論。
コメント欄には麻生さん正論、よくぞ言ってくれた、と拍手。
麻生太郎氏の発言、動画もあり:
https://twitter.com/mi2_yes/status/1232139384184430592
【責任はお前らじゃね?】G20での新型肺炎の話題について、麻生太郎財務大臣「船籍は英国、船長もイギリス人、イギリスは何一つ発言してない。元々責任はお前らじゃないのってお腹ん中で言うんですけど、一言も言わないのがこの世界の常識はこれなのかねと思いながら、日本はその対応に追われてる」
G20後の財務大臣・中央銀行総裁共同記者会見の模様です。 G20のコミュニケが発出されました。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議がサウジアラビアの首都リヤドで22日開幕した。
麻生太郎財務相は初日の討議終了後の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大によるリスクについて多くの国から言及があったが、日本への懸念の声は特になかったとした。
各国からも日本に対する懸念や対策に対する質問はなかったとした。
会議には麻生太郎財務相と日銀の黒田東彦総裁が出席した。中国は財政相と中銀総裁が欠席し、サウジの駐在大使らが代理出席した。
新型ウイルス、日本への懸念の声なかった=G20で麻生財務相
Reuters Staff 2020年2月23日 / 11:01
https://jp.reuters.com/article/g20-aso-infections-idJPKCN20H00W
[リヤド 22日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議がサウジアラビアの首都リヤドで22日開幕した。麻生太郎財務相は初日の討議終了後の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大によるリスクについて多くの国から言及があったが、日本への懸念の声は特になかったとした。同相は会議の場で財政余地のある国には果敢な措置への期待を表明したことを明らかにした。
初日は世界経済に関する議論が交わされた。同相は会議において「我々が直面している世界経済の下振れリスクをともに乗り越えていくためには、財政余力の大きな国に果敢な政策対応を期待したい、と申し上げた」と述べた。
同相によると会議では「ほぼ全員が新型コロナウイルスについて発言をしていた。しかし情報の絶対量があまりにも少ないのでよくわからないということがあるため、しっかり連携を取っていくことで認識を共有した」ことを明らかにした。
日本においてはすでに10─12月期成長率がマイナスとなっており、国内ではこの先も新型ウィルスの影響が顕在化して景気後退リスクへの懸念も浮上する中、同相は「今の段階で日本の経済リスクが急に高まっているとは考えていない」との認識を示した。
各国からも日本に対する懸念や対策に対する質問はなかったとした。
安全資産とされていた円の代わりにドルが買われていることについては、「為替については各国大臣は発言しないことになっている」として回答しなかった。
新型ウィルスによる経済リスクに財政あるいは金融政策でどのように対応しうるかに関連し、同相は各国により対応は異なるとしつつ「金融による影響の幅がかなり少なくなってきているのではないか」との認識を示した。そのうえで「財政出動ができる国、できない国がある。日本のようにいろいろ対応やってきている国がそれほどあるわけではない」として財政余地のある国への対応策への期待をにじませた。
木原麗花 日本語記事作成 中川泉 編集:石田仁志
麻生さん、相変わらずの発言でマスゴミからまた袋叩きに合いそう。
麻生財務相 休校中の学童保育負担「つまんないこと聞く」 新型肺炎対策
毎日新聞2020年2月28日 11時56分
https://mainichi.jp/articles/20200228/k00/00m/010/121000c
閣議に臨む(左から)茂木敏充外相、安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相、高市早苗総務相=国会内で2020年2月28日午前8時28分、川田雅浩撮影
麻生太郎財務相は28日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた小中高校などの臨時休校を巡り、共働き家庭などで生じる学童保育などの費用負担について質問した記者に対して、「つまんないこと」と発言した。
記者は「出費について政府が臨時の支出をすることも具体的に考えているか」などと質問。麻生氏は「(休校などの)要請をして費用がかかる場合は、政府が払うのは当然のことなんじゃないですか」と回答した。麻生氏は次の質問を待つ間、記者に「つまんないこと聞くねえ」とつぶやいた。記者は「国民の関心事ですよ」と返したが、麻生氏は「上から(上司から)言われて聞いているの? 可哀そうにねえ」と述べた。
安倍晋三首相は27日夕、3月2日から春休みまでの休校を全国の小中高校などに要請する方針を表明した。仕事を休めない共働き家庭などでは、急きょ学童保育など子供の預け先を確保することが必要で、費用が重くのしかかる可能性がある。【古屋敷尚子】