「教皇選挙」は”根比べ” いや"Conclave"(コンクラーベ)が原題。

コンクラーヴェとは、「教皇選挙」を意味する言葉で、全カトリック教会最高司祭たるローマ教皇枢機卿による投票で選出する手続きのことである。日本のカトリック中央協議会ではコンクラーベと表記する。Conclave とはラテン語で “cum clavi”(鍵がかかった)の意である。
このシステムは、カトリック教会の歴史の中で何世紀もかけて、他国の干渉を防止し秘密を保持するため練り上げられてきたものである。

(Wiki)

映画 「教皇選挙」

教皇が亡くなり、いよいよ次の教皇を選ぶコンクラーヴェが始まる。
世界中から集まった全枢機卿は閉ざされた教会の中で、選挙数を勝ち取る教皇が選ばれるまで何日もかけて投票する。
その中では権力を持つ欲望のために画策したりする者が現れたり、一波乱も二波乱も起きる。
荘厳な中でのコンクラーヴェ、なかなか見応えのある映画だ。
最後のどんでん返しも時代に合った面白いものになったが、どうも受け入れられない。

場所は教会ではなく、ローマのチネッチッタ、宮殿などで撮影されたそうだ。


教皇選挙』(きょうこうせんきょ、原題:Conclave)は、2024制作のアメリカ合衆国イギリスミステリー映画

ローマ教皇死去に伴って行われることとなった教皇選出選挙(コンクラーヴェ)の舞台裏と内幕に迫ったミステリー

97回アカデミー賞において作品賞含む8部門にノミネートされ、ピーター・ストローハンが脚色賞を受賞している。第82ゴールデングローブ賞においても脚本賞を受賞している。また、英国アカデミー賞では作品賞英国作品賞を、全米映画俳優組合賞では最高賞となるキャスト賞を受賞した。

(Wiki)

 

 

【アカデミー賞《脚色賞》受賞】映画『教皇選挙』予告 (1:31)

https://www.youtube.com/watch?v=Nfp7z9Agl7Y

 

 

解説・あらすじ:

95回アカデミー賞で国際長編映画賞ほか4部門を受賞した「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガー監督が、ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。

全世界14億人以上の信徒を誇るキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなった。新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票がスタートする。票が割れる中、水面下でさまざまな陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていく。選挙を執り仕切ることとなったローレンス枢機卿は、バチカンを震撼させるある秘密を知ることとなる。

ローレンス枢機卿を「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」の名優レイフ・ファインズが演じるほか、「プラダを着た悪魔」のスタンリー・トゥッチ、「スキャンダル」のジョン・リスゴー、「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニらが脇を固める。第97回アカデミー賞で作品、主演男優、助演女優、脚色など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。

(映画.com)
 

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監督: エドワード・ベルガー

 

キャスト:

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原題: Conclave

製作国: アメリカ・イギリス合作

製作年: 2024

上映時間: 120

 

上映館:

https://eiga.com/movie/101546/theater/

 

 

 

映画コメント抜粋 (映画.comより):

・新教皇を決める教皇選挙のことを「コンクラーベ」というらしい。世界中から集まった100人を超える候補者たちが、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうでただひたすら投票を繰り返すその様を執拗に丁寧に描き出している。ちなみに「コンクラーベ」とは「鍵をかけた」という意味で日本語の「根比べ」とは無縁とのこと。
権力を前にするとどんな聖職者とされる人間でさえも時に俗物に成り下がる。観ている私たちは観てはならないものを観せられた気がして気が滅入る。決して同じではないと願うが、普段私たちが直接見ることのできない総理大臣選挙など清廉や潔白を求められる選挙が、この映画のように絶望すべき俗物感情のメロドラマだとしたら最悪だと想像してしまう。
ストーリーは地味で単調なのに、役者の重厚でしっかりとした演技と美しい映像が見応えがあり不思議と長いとは思わない。観客は次第に投票を見守るオーディエンスの立場から投票者側の心情に変化していく。一体誰が教皇に一番相応しいのか?答えを探しながら物語に没頭していく。故ローマ教皇の真意はどこにあったのか?その真意と思惑通りに教皇選挙は進んだのか否か?

ラストにもうひと波乱あり?!
うん、驚きはある

・秘密のベールに包まれたバチカンの内側、そして煙の色でしか判らなかったコンクラーベがどのように行われるか、非常に興味深かったです。
ラストも衝撃的。

・教皇選挙期間に起きる様々なアクシデント。
有力候補それぞれの考え方や進むべき方向がありどれも説得力があった。
出演者が多いので誰が誰だかわからなくなりそうだが、メインのキャラクターは限られており特徴があるのでストーリーが進むに連れ覚えられるので安心して重厚な世界観に没頭出来る。
聖職者もひとりの人間であり色々な悩みと戦いながら日々を過ごしている事がわかる。

・こういう、フィクションでしか出来ないフィクション最高だと思うんですよ!
ずっとローレンスの胃に穴があく前に教皇決まりますように!って神に祈る観客になってたw
そういう意味で、ちょっと笑えたり、神のみわざを感じるシーンがあったり、ラストにスッキリとモヤモヤが残ったり、いやー!面白かった!
有名な教皇(歴史に残る悪行なり偉業なり残した人)の名前を少しは覚えてるとより楽しめる。これは本当に良いコンクラーベでした。
あ、あとビジュアルが大変美しいですね。色や構図やら。宗教画を意識した明暗とか。目の保養にも良かった。
パンフレット売り切れてるのツライ!今すぐ読みたいのに!上映館少なすぎる!

・コンプライアンスでギスギスし、スキャンダルをネタにライバルを陥れ、多様性にモヤモヤするという世間のあちこちで起きていることを、教皇選挙という場を利用して観客に考えさせるという映画だと思いました。現実社会では、これにデマというものも加わりますけど。
紆余曲折あったあとの、あのラストは非常に興味深かったですね。伝統を重んじるとは、昔ながらの型を崩さないということではなく、伝統に基づいた考え方で現状の課題を解決するということ。結果にはスッキリしましたが、こんなドタバタは、映画の中だけのお話であって欲しいですね。
上映1週間で、パンフレットが売り切れとは、ちょっと早すぎないですかね? 見た映画館だけでなく、多くの映画館で売り切れのよう。当初の発行部数を見誤った感じ。
最近、他の映画でも売り切れが多いですね。買う人が増えたんでしょうか?

・長年コンクラーベがどの様に行われるのか疑問だった。選挙(コンクラーベ)で教皇が決まれば白い煙、まだ決まらないときは黒い煙で、外で待つ人々に示されるのは知っていたが、選挙の様子がどうなっているかは全く知らなかった。ようやくこの映画で、なるほどこうして決まるのか、中々の心理戦だなというのがよーくわかりました。まずは、感謝。
さて、それこそ映画の中身だが、アカデミー賞ノミネートの作品だけに大いに見ごたえあり。上質のエンターテーメントに仕上がっていると思う。レイフ・ファインズはまさに適役。システィーナ礼拝堂の中での彼の演技は、システィーナ礼拝堂の荘厳さに負けず重厚で、素晴らしい。しかし、あえて厳しいことを言えば、何かが足りない。それがアカデミー賞を逃した原因かもしれない。主役もいい。どんでん返しのラストも大好きで、つまり、シナリオも総じて悪くない。画像も素敵。足りないのは何だろう?「薔薇の蕾」の様な、もっとミステリーというか人間の欲望を描いて欲しかったかな・・・つまり、買収とか女性を使った貶めとか、ちょっとトリックが普通すぎるかな・・・。そこのところが自分的にはやや物足りないかと。
しかしそれはもう贅沢と言うもの。十分楽しめました。また見たい映画。

・どんなところでも人が集まれば政治が行われる。そして欲望が渦巻き、野心が生まれ、それぞれの思惑が絡み合う。教皇の死をきっかけに伝統と格式がある教会という空間で繰り広げられる、嫉妬に妬み、猜疑心、策略,陰謀、買収、裏工作に猟官運動と密談、伝統的なしきたりがあり典型的家長制で閉じられた空間だからこそより色濃く繰り感じられる。主人公が黒子役に徹しようとすればするほど逆に担ぎ出され、最後に少し野心を覗かせるのも人間臭くて良い。外発的な爆発と内発的なシスターの告発からの新教皇選出でこの閉鎖した空間に風穴を開けたということだろう。そして迷い出した亀は元に戻る

・物語をより楽しむために、公式HPに掲載されている登場人物の相関図を見るだけで良い。
カトリックの歴史は知っている方が良いと思うが、なくても全く問題はない。
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分に1度のペースでイベントが起きるから、全く飽きもせずに鑑賞!!
タイトルからり想像ができないかなりテンポの良い映画だし、ほとんどワンシチュエーションで盛り上げるのは中々の力技!
今年は映画が本当に豊作。映画好きは必ず観るべき傑作!!