日曜午後にテレビで都営住宅に住むお年寄りのことが放映されていた。今戦後建てられた都営住宅が老朽化し、次々と建替えられているが住居は32平米しかなく、今までの荷物が入らない、足腰が悪くてベッドを置くとスペースがない、これから介護を受けたりする事態になってもスペースがないからどうなるのか、など不安材料がたくさん紹介されていた。
日本の住宅はなぜこうも狭いのか、まさにうさぎ小屋。

海外では西欧はもちろんひとりでも広いスペースの住宅に住み、ゆとりとはこういうことかと日本に比べるといつも思い知らされる。また中国と韓国に住む友人宅を訪れたことがあるが、こちらも皆広いアパートに住む。国が用意する住宅はどちらの国もほとんどがアパートだが、100平米以上、私が訪れた中国のお宅は200平米以上もする広いアパートだった。どうして日本はこんなにちんけな住宅しか作らないのだろう。もちろん国土が狭いという理由もあるだろうが、知恵を絞ってもうちょっと広い住宅を提供し、人間らしい豊かな生活をもってほしいと思う。日本人は海外旅行はよくするが、滞在はホテルだし、一般庶民の生活を見る機会がないから気づかないのかも。

海外見渡しても途上国や貧しいアフリカなどを除いて先進国・経済大国といわれている日本がこんなに貧しい住宅政策の下にいる私たちはもっと怒りの声をあげるべきと思う。

土地の値段をつりあげ、法外な不動産価格にサラリーマンは一生払い続けても豊かな住宅に住めないなんてやっぱり政治が悪いと思う。