昨年クロアチアの友人夫婦が我が家に泊まり、京都・奈良・広島を一緒に旅行した。

このご夫婦の奥さまのお父様と私の今は亡き友人が横浜で知り合い、長年文通していて彼女がクロアチアの元の国、ユーゴスラビアへ彼に会いに行くというので私も同行したのが始まりだった。ユーゴスラビアへは戦争前に二度行ったことになる。お父様が亡くなり、娘さんと手紙のやりとりをしていたが戦争勃発、行方がわからなくなった。数年前、彼女は実家の机の引き出しから私の手紙を発見し、私の住所へクリスマスカードを送ってきて手紙のやりとりが始まった。彼女の再婚相手であるご主人が韓国釜山の船会社に赴任し、2年間過ごした間、私が釜山の彼らのお宅を訪れ、翌年4月にクロアチアへ帰国する前に日本を訪れた。

彼女は離婚してふたりのお嬢さんを働きながら育て、経済的にも大変苦労したが、奥様をガンで亡くされたご主人と巡り合い、ラブラブ熟年再婚をしたわけだ。釜山に5日間滞在したが、彼女の地中海料理はとてもおいしくて韓国にいるのに韓国料理は食べず、毎日彼女のすばらしい料理を堪能した。

そんなふたりが我が家に泊まることになり、てんやわんやの準備だった。まずお掃除会社に依頼して築13年の我が家の窓や網戸、洗面所など素人にはきれいにできない部分を掃除してもらった。畳も替えた。旅行は満足のいくすばらしい旅で喜んでもらえた。特に彼女は父親の愛した日本をこの目で初めて見ることができて感無量だった。

彼らからいつクロアチアへ来るのだ?とメールや手紙で来る。クロアチアになってから日本人観光客も増えているという。ぜひ三度目の訪問をしたいものだ思う。